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雪の大原へ。「宝泉院」 [お寺]

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今年はいつもより寒い冬ですが、
京都駅からバスで約一時間のここ大原は、毎年雪が降り積もり
雪国気分を味わうことが出来ます。


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お寺へと続く参堂の入口では、雪だるま(鬼)とかまくらがお出迎え。


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少し冷えた体を、熱々の蕎麦で温めて目的地へ。


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額縁庭園で有名な「宝泉院」です。


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庭の名前は盤桓園(立ち去りがたいという意味)です。


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観光シーズンは沢山の人で賑わう宝泉院も、 この時期を選んで来る人はあまりいません。
でも冬でしか味わえない、凛とした空気。


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日当たりのいい場所で、お抹茶と和菓子を頂き
長い間お庭を眺めていました。

そして次の目的地「三千院」へと続きます。

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落柿舎 [お寺]

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「柿主や梢はちかきあらし山」 向井去来
ここを訪れるなら柿のなっている秋がいい

ここは、松尾芭蕉の弟子「向井去来」が、閑居生活を送った嵯峨の「落柿舎」です。

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「落柿舎(らくししゃ)」という名前は、商人が庭の40本の柿の買い
入れを決めて代金を置いて帰ったけれど、その夜の嵐で柿の実が
全て落ちてしまったことから生まれました。

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只今、庵主は在庵のようですね。
ここに蓑笠がかけてあったら在庵、なければ外出中のしるし。
今では落柿舎の象徴として、常にかけられています。

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この縁側に座ってぼんやり空でも見ていたら、素敵な言葉が見つかるのかな。


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言葉選びって、難しいですね。


キーボードで文字を打つようになっても、「筆が進まない」ってのは当てはまるのかな。
最近その進まない状態です。コメントの返事が遅れ気味・・・。

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晩秋の奥嵯峨 [お寺]

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晩秋の奥嵯峨に、ひっそりと佇む「祇王寺」


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今年は、すこし遅めの紅葉狩り。
すっかり落ちてしまった紅葉も、なかなか素敵です。


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祇王とは「平家物語」に出てくる女性で、平清盛に愛された白拍子でした。
でも清盛の愛は長くは続かず、傷ついた祇王はこの奥嵯峨で、母と妹と静かに暮らしました。


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祇王寺に住む、白い猫。


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もしかしたら、祇王が猫となり、
誰かを待ち続けているのかもしれませんね。


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あの時からずっと・・・。

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小野小町と随心院 [お寺]


「花の色はうつりにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに」
小野小町

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小野小町ゆかりの寺、随心院。 ここには悲しい恋の物語があります。

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絶世の美女と称され、世の男性の注目を一身に浴びていた小町に
熱心に求愛する深草少将という人物がいました。
小町はその愛を鬱陶しく思っていたため、自分の事をあきらめさせようと、彼に告げます。

「私のもとへ百夜通ったなら、あなたの意のままになりましょう」

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それを真に受けた少将は、それから小町の邸宅へ毎晩通い続け・・・

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九十九日目に病に倒れ、最後の一夜を前に世を去りました。
・・・・・・・・・・
そして、この物語は「百夜通い」といわれ、能舞台などで演じられています。

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深草少将の気持ちは、結局相手に届きませんでしたが、
小野小町が多くの歌を詠んだことから、随心院にお参りすると手紙が上達すると言われています。

自分の思いを手紙に託して・・・。



子どもの頃から、作文を書くのは得意なほうでした。でも、自分の気持ちを相手に伝えるのは、下手だったかも・・・。意識しすぎると、言えない言葉。「好きです」 「ありがとう」 「ごめんなさい」
昔、とても、とてもお世話になった人に、言いそびれた言葉があります。たくさんの月日が流れても、言えなかった後悔の気持ちが消えることはありません。もう届かないけど・・・。
「ありがとう」そして、「さようなら」
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雁の寺 [お寺]

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相国寺の塔頭「瑞春院」(ずいしゅんいん)
このお寺をモデルにした小説、水上勉著『雁の寺』(直木賞受賞)が
夏の特別拝観中です。7月10日~9月30日
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あらすじ・・・禅寺の住職でありながら愛人にはまっていく住職と、夜遅くまで働かされ、
ろくな食事も摂らせてもらえない少年僧。主人公である住職の愛人「里子」は、
いつしか少年僧への母性と同情から体を与え・・・。
そして少年僧は、里子への母を慕うような気持ちと欲望から住職に殺意を抱いていく。
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この物語の著者「水上勉」は9歳の時、口減らしで「瑞春院」の修行僧となります。
けれども、いつまでも続く厳しい修行に水上氏は耐えることが出来ず、13歳で寺を飛び出します。

物語の主人公「里子」と「少年僧」。そして水上氏の共通点は
帰る場所がなかったというところ。
「雁の寺」には、水上氏の孤独な少年時代が反映されているのでしょうね。
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「雁の寺」の物語の中で少年僧は、「雁の親子の襖絵」に母親を思い出を重ねますが
それは実際に、水上氏が修行僧の時代、このお寺の「孔雀の親子襖絵」に母親を思ったそうです。
これがその襖絵。お寺内は撮影カメラ撮影禁止なので、お寺前のポスターを撮りました。

1961年水上氏42歳「雁の寺」で直木賞受賞

この作品はその翌年、映画化されました。
主人公の「里子」はソフトバンクのCMでおなじみの「若尾文子」さんです。
かなりイイらしいのですが見ていません。
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(瑞春院 京都市上京区上立売烏丸東入)

拝観の感想・・・私はこのお寺の見学前に小説を読んで、想像を膨らませすぎました。
もっと小説の中の暗いイメージをもっていたのですが、実際のお寺は改装をくりかえしているので
明るくてキレイです。他に見学に来ている方々で「雁の寺」の物語を知っている人もいませんでした。
だから、ボランンィアガイドの方の説明も、有名作家の掛け軸や置物の話ばかりで・・・。
沢山のお寺や名所を見学していると、たまにこんな結果になることもあります。愚痴ってすみません。

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鹿ケ谷カボチャ供養 [お寺]

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今日7月25日は「安楽寺」で「中風まじない鹿ケ谷カボチャ供養」の日です。
220年前、当時の住職が修行中、ご本尊阿弥陀如来から
「夏の土用の頃に、当地の鹿ヶ谷カボチャを振る舞えば中風にならない」
という霊告を受けられたそうです。その日以来安楽寺では毎年ふるまいかぼちゃを行っています。

普段は静かなお寺も、この日はなんだか賑やか!
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君はここで待ってて!
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午前9:30開門の安楽寺ですが、着いたのが午前9:40分というのに
もう人がびっしり!座れるかな~。
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さあ!いただきます。
鹿ケ谷カボチャは、他のカボチャに比べると成人病予防に効くといわれている
「リノレン酸」が7~8倍あるそうです。
お寺の前で朝市やっていたから帰りに買って帰ろう!
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と思いましたが、けっこう高いのね。¥1000~1500
また今度ということで・・・。

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建仁寺 [お寺]

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京都祇園にある禅寺の代表格「建仁寺」
「風神雷神屏風」で有名!
と言った方がわかりやすいかもしれないですね。
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通常はデジタル複製を展示しているのですが
それでも、じっくりと見入ってしまいます。
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「潮音庭」です。並べられた石が1、2、3・・・。
石ひとつひとつの意味を知るには、心を落ち着かせなければならない・・・。
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ここは祇園の街だから、一歩外に出ると人だらけ。
人ごみにつかれたら、ここに来ればいい・・・。
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「あらっ!こんなところに」
あちらこちらに置かれた「蚊取り豚」に、心が緩みました。

■建仁寺 京都市東山区小松町584  http://www.kenninji.jp/
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両足院 [お寺]

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両足院(建仁寺塔頭)の夏季特別拝観に行ってきました。
この時期は「半夏生」が見れます。
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「半夏生」(はんげしょう)は、葉が半分白く化粧したように見えることから付いた名前と言われています。
今日こんな感じでこのお寺に来なければ、
「半夏生」という植物を知ることがなかったかもしれない・・・。
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ゆっくりと、お庭を眺められるように気遣われた縁側。
ずっとここに座っていたくなります。
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庭園の一般公開は期間限定ですが、
座禅体験、禅寺体験、ヨガ体験などは随時受け付けています。
禅寺体験では床掃除をするので、雑巾持参ですよ。
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茶室でお庭を眺めながら・・・。
お寺で頂くお菓子は、とても美味しい・・。


■両足院 京都市東山区大和大路通四条下る4丁目小松町591
http://www.ryosokuin.com/
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紫陽花園のライトアップ [お寺]

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先月つつじ園で紹介した「三室戸寺」の紫陽花が満開です。
6月27日までの週末は、午後7時からライトアップされます。
すこし雨が降っていましたが、沢山の人が来ていました。
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光に照らされる紫陽花。
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暗闇にたたずむ紫陽花。
光の当たらない場所にいても、みんな見てくれていますよ。
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紫陽花に見とれている間にあたりはどんどん暗く。
もうそろそろ帰ろう。
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源氏物語で有名な宇治市にある三室戸寺。
源氏絵巻行灯を眺めながら家路へ。

(三室戸寺 京都府宇治市莵道滋賀谷21)

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釘抜地蔵(石像寺) [お寺]

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京都千本通りに、通称「釘抜地蔵」と呼ばれるお寺があります。
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釘を抜くように、痛み苦しみを取り除いてくれる。
その象徴としてとても大きな釘抜きが置かれています。
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その昔、両手に痛みを憶えた商人がこのお寺でお祈りしたところ、
夢の中にお地蔵様が出てきて、痛みの原因となっていた怨み釘を抜いて
苦しみを取り除いてくれたという話があるそう。
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お堂の周りには、釘抜きと八寸釘を貼り付けた絵馬がびっしりと並んでいますが、
これは願いが叶った人から奉納されたものなんです。

自分と同じように痛みを持つ人が、ここで救われた・・・。
だから自分も・・・。

■釘抜地蔵 京都市上京区千本通上立売上ル花車町503
■拝観時間 8:00~16:30
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