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ちいさな藍美術館 [レトロ建築]

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重要伝統的建造物群保存地区。
かやぶきの里「美山」へ。

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その日は、朝からいい天気だったのに、
急に辺りが暗く雨がポツポツと・・・。
傘を持っていなかった私は、急いで近くの民家へ駆け込みました。

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民家だと思ったその場所は「小さな藍美術館」という名前の、藍工房。


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雨が止むまでの間、私はそこで藍染の見学をすることに。


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そこは、藍染作家の「新道弘道さん」の
工房兼自宅で、作業をする中
熱心に藍染の話をしてくれました。

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藍染の歴史や、世界の布の話。


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二階には、新道さんが世界で集めた藍染資料。


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そして、新道さんの奥さん手作りの藍染雑貨。


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気がつくと雨は止んでいて、綺麗な青空が広がっていました。


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今、目の前に在るのは、工房で買った、とてもとても小さな藍染雑貨。
この中に詰まっている思いに、心は大きく揺さぶられていました。


101112_12.JPG小さな藍美術館
京都府南丹市美山町北上牧41
開館時間 午前10時~午後5時
休館日 木・金曜日
冬季休館 12月1日~3月19日
TEL0771・77・0746


藍は古代エジプトのミイラに巻かれた布に見られるように、地球上で最も古い重要な染料のひとつ。その後インド・中国へと広がったといわれています。

ひとりごと
昔学校の授業で、虹の7色を答えなさいと言われ、濃い青を「紺」と答えたら、「藍」だと訂正されました。虹の色は「赤、橙、黄、緑、青、藍、紫」です。
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旧豊郷小学校とヴォーリズ [レトロ建築]

「ただひたむきに一歩一歩進めば、たどり着けるよ!自分のゴールに」

イソップ物語「うさぎとかめ」をテーマとした、滋賀県犬上郡豊郷町「豊郷小学校」
残念ながら小学校としての役目は2004年に終えてしまいましたが、
2009年に図書館、子育て支援センター等の町民の憩いの場として息を吹き返しました。

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100815_2.jpg旧豊郷小学校として、一般に公開されている校舎は、昨日までここで子ども達が勉強していたかのような空気を残しています。小学校としての役目を終えてしまったのは残念ですが、このように誰でも素晴らしい建築物に触れることが出来る。ある意味よかったかもしれませんね。

ところで、「豊郷小学校」の名前に聞き覚えのあるひとは多いはず。新校舎建築を巡る町長と住民との対立で、一時期ニュースになりました。町長派と反町長派が厳しく対立し、リコールが成立した後に、また町長が再選されるという、ややこしい話。
どうしてこんな素晴らしい小学校を、建て替えなければいけなかったのか。ひとつは、公共事業による地域活性化。もうひとつは、国が校舎の新築や建て替えより、補修の補助金をあまりにも低く設定していること。
結局、新校舎は建てられました。旧校舎は、ふるさと納税などで約5億5300万円を掛けて改修。保存会の方々の努力の結果、現在に至ります。

そしてこの小学校が注目される理由としてあげられるものの一つ。「ヴォーリズ建築」ということ。以前ブログの中で紹介した「駒井家住宅」や同志社大学「アーモスト館」も、ヴォーリズ建築です。



ウィリアム・メレル・ヴォーリズ(1880~1964)

1905年に英語教師として来日。日本で数多くの西洋建築を手懸けた建築家であり、ヴォーリズ合名会社(のちの近江兄弟社)の創立者の一人としてメンソレータム(現メンターム)を広く日本に普及させた実業家でもある。
(Wikipediaより抜粋)

ヴォーリズの名前を知らなくても、メンソレータムは知っていますよね。メンソレータムをアメリカから輸入し販売したのがヴォーリズです。のちに近江兄弟社は慈善活動による出費が増え倒産。アメリカのメンソレータム社に権利のすべてを返すことになります。現在ではロートが販売、製造を行っています。
メンソレータムと似た名前に「メンターム」がありますが、これは近江兄弟社が、再建後に再び販売した商品でなのです。ちょっとマイナーですけど。
ヴォーリーズ建築は、学校、教会、個人邸と様々ですが、近いうちにブログで紹介していきますね。

■旧豊郷小学校 滋賀県犬上郡豊郷町石畑518
http://www.toyosato-elschool.net/
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南禅寺界隈 [レトロ建築]

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夏の強い日差しを避けたくて、朝早起きしてやってきた南禅寺境内の「水路閣」
いつも人気のスポットも、さすがに人が居ません。
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そして大きなアーチの下を潜った先にあるものは・・・
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静けさ・・・。
暑さどこかに忘れてしまったような空気。
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あまり賑やかすぎると静かな所に逃げたくなるけど、
静か過ぎると寂しいな。
そんなことを思わせる、夏の京都の朝でした。


「南禅寺水路閣」
明治期に琵琶湖から京都に引かれ、舟運・発電・上水道・灌漑用水などの目的で作られた琵琶湖疎水。
水路閣はその分線になります。南禅寺境内を通過するため、周辺の景観に配慮されたデザインは、田辺朔郎が設計。
アーチ型橋脚の風格ある構造物は、京都の人気観光スポットです。
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同志社大学キャンパスツアー [レトロ建築]

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同志社大学キャンパスツアーに行ってきました。
同志社大学は「同志社英学校」として1875年、キリスト教の布教家「新島襄」によって
創設されました。校内には数々の重要文化財に指定された建物があります。

こちらは「礼拝堂」 プロテスタントの煉瓦造チャペルとしては日本最古です
設計:D.C.グリーン 重要文化財指定 竣工:1889年
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「アーモスト館」 設計:ヴォーリズ建築事務所 登録有形文化財指定 竣工:1932年
こちらは学生寮として利用されていたそうです。
ヴォーリズといえば「駒井家住宅」で一度登場しましたね。
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「クラーク記念館」 設計:R.ゼール 重要文化財指定 竣工:1894年
同志社大学のシンボル的建築物です。
それでは中に入ってみましょう
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記念館は2003年から2007年まで改修工事が実施されました。
昔の雰囲気は残しつつ、ピカピカです。
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こちらでもやっぱり生協で、大学ノートとキューピーを買ってしまいました。

今回あまり紹介出来ていませんが、校内にはもっと文化財建築物がありますので興味のある方は
キャンパスツアーHP http://www.doshisha.ac.jp/information/c_tour/index.html

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駒井家住宅 [レトロ建築]

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京都市左京区北白川に「駒井卓博士」の旧住居があります。
「駒井卓 1886-1972」京都大学教授、動物学者。
三毛猫がメスに限られているという学説を発表したのは、駒井先生です。
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この建物が有名な理由がもうひとつあります。
それは「ヴォーリズ建築」だということ。
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この部屋は、よくテレビや雑誌で使われていますね。
絵になる部屋です。
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二階のサンルームです。この部屋のみ窓が横スライド式に。
後で日本の建築屋さんが造ったからだそうです。
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もちろん和室もありますよ。日本人ですから。
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駒井先生の研究道具です。
とても絵が上手い方だったらしいですね。
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それでは庭のほうにまわってみましょう。
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ヴォーリズらしい外観です。
屋根は京都の景観を気遣って、瓦を採用しています。
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テラスから見上げる空が、とても気持ちいい。
この日は、夏の訪れを予感させる一日でした。

■駒井家住宅 京都市左京区北白川伊織町64番地
■公開 毎週金曜日・土曜日 10時~16時
(ただし、7月第3週から9月第1週・12月第3週から2月末までは、休館です)
■入館料(維持修復協力金)500円
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京都府庁旧本館 春の一般公開 [レトロ建築]

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ルネサンス様式の京都府庁旧本館は昭和46年まで使用されており、
平成16年、国の重要文化財に指定されました。
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知事席の窓からは、東山が見えます。
季節の移り変わりを感じながら、京都を牽引していたのでしょうね。
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春の一般公開 3月23日~4月4日
(京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町)

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