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小野小町と随心院 [お寺]


「花の色はうつりにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに」
小野小町

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小野小町ゆかりの寺、随心院。 ここには悲しい恋の物語があります。

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絶世の美女と称され、世の男性の注目を一身に浴びていた小町に
熱心に求愛する深草少将という人物がいました。
小町はその愛を鬱陶しく思っていたため、自分の事をあきらめさせようと、彼に告げます。

「私のもとへ百夜通ったなら、あなたの意のままになりましょう」

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それを真に受けた少将は、それから小町の邸宅へ毎晩通い続け・・・

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九十九日目に病に倒れ、最後の一夜を前に世を去りました。
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そして、この物語は「百夜通い」といわれ、能舞台などで演じられています。

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深草少将の気持ちは、結局相手に届きませんでしたが、
小野小町が多くの歌を詠んだことから、随心院にお参りすると手紙が上達すると言われています。

自分の思いを手紙に託して・・・。



子どもの頃から、作文を書くのは得意なほうでした。でも、自分の気持ちを相手に伝えるのは、下手だったかも・・・。意識しすぎると、言えない言葉。「好きです」 「ありがとう」 「ごめんなさい」
昔、とても、とてもお世話になった人に、言いそびれた言葉があります。たくさんの月日が流れても、言えなかった後悔の気持ちが消えることはありません。もう届かないけど・・・。
「ありがとう」そして、「さようなら」
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